歯を失う原因と歯が抜けるのを防止するための対策とは?

投稿日:2023年11月14日

カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ

歯を失う原因と抜歯を防止するための対策

歯を失う原因と歯が抜けるのを防止するための対策

津田沼駅南口すぐの歯医者「新津田沼歯科クリニック奏の杜」の歯科衛生士です。

歯科先進国と呼ばれる国々では、80歳で20本以上の天然歯を維持するため、一人ひとりが意識を高く持ち、日々の口腔ケアはもちろん、定期的な歯科検診やクリーニングを受け、お口の健康維持に努めています。

近年では日本でも予防が基本となり、歯を失う割合は少しずつ減少傾向にありますが、実際は多かれ少なかれ歯を失っていっているの現状といえます。今回のブログでは、歯を失う原因と歯が抜けるのを防止するための対策についてお話したいと思います。

歯を失う主な原因について

2次虫歯(虫歯の再発)

一度虫歯を治療した場所については、治療後に虫歯が再発する可能性が高いです。虫歯治療自体がきちんと行われてなかったり、経年劣化によってつめ物やかぶせ物と土台の歯との適合が悪くなってしまうと、歯の内部で再び細菌が繁殖して虫歯が再発してしまいます。特に神経を取り除いた歯は、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに重症化し、抜歯となるケースも少なくありません。

重度の歯周病

歯周病は歯を失う原因の1位となっています。歯周病は多くの場合、30~40代にかけて発症し、自覚症状がほとんどなく進行していきます。歯周病が重症化すると、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が破壊されるため、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。歯を1本失ってしまうと、他の歯への負担が大きくなるため、次々と歯を失いやすい状態になってしまいます。

歯根破折

歯根破折とは、強い力が歯にかかることによって歯の根っこ部分にひびが入ったり、割れたりする症状です。神経を取り除いた歯は栄養が供給されなくなるため、歯が脆くなります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や咬み合わせが悪く部分的に強い力がかかってしまうと、歯根破折を起こしやすくなります。

根尖病巣(歯根先端部分に膿が溜まる症状)

根尖病巣は神経を取り除いた歯が再び細菌に感染し、歯根先端部分に膿が溜まる症状です。症状によっては、根管治療で症状を改善することができますが、膿の蓄積範囲が大きい場合や症状の改善が見込めない場合は抜歯となります。

歯が抜けるのを防止するための対策

定期的に歯科検診・クリーニングを受ける

口腔内の健康を維持するため、定期的にクリーニングを受けましょう。また、神経のない歯の虫歯の再発や歯周病は自覚症状なく進行するため、定期的に歯科検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

フロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを取り除くのが難しいため、フロスや歯間ブラシを活用して口腔内を衛生的に保ちましょう。磨き残しを少しでも軽減することによって、虫歯や歯周病リスクを軽減することができます。

歯ぎしり・食いしばりの対策をする

歯ぎしりや食いしばりなど、噛む力が強い場合には歯や歯肉、顎骨への負担が大きくなり、虫歯や歯周病、歯根破折をはじめ、つめ物などの破損や脱離などのリスクを高めます。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、就寝時にマウスピースを着用するなどの対策によって、様々なトラブルリスクの軽減が期待できます。

禁煙・減煙を心がける

煙草には有害な物質が大量に含まれており、歯肉の血行低下や免疫力を低下させます。また、煙草のヤニによって歯面に汚れが付着しやすくなるため、虫歯や歯周病、口臭などのリスクを高めます。特に喫煙者の方は歯周病が重症化しやすいため、禁煙や減煙を心がけましょう。