インプラント治療の1回法と2回法の違いとは?
投稿日:2024年1月10日
カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ
インプラント治療の際に注意する点について
津田沼駅南口すぐの歯医者「新津田沼歯科クリニック奏の杜」の歯科衛生士です。
歯を失った際の1つの選択肢であるインプラント治療には、実施する外科処置の回数によって「1回法」と「2回法」という術式があります。
今回のブログでは、インプラント治療の「1回法」と「2回法」についてご紹介したいと思います。
インプラントの構造について
インプラントの1回法と2回法の紹介をするに前に、まずはインプラントの構造についてご説明します。
歯科で用いるインプラントは「フィクスチャー(インプラント体)」と「上部構造(人工歯)」、それら2つを連結する「アバットメント」で構成されています。
※メーカーによってはフィクスチャー(インプラント体)とアバットメントが一体化したものもあります。
顎骨に埋入したフィクスチャー(インプラント体)にアバットメントを装着し、その上に人工歯をかぶせることで歯の機能を回復します。
インプラントの1回法について
1回法は顎骨にフィクスチャー(インプラント体)を埋入して連結部分のアバットメントを装着し、アバットメントを出した状態で歯茎を縫合します。
その後、顎骨とフィクスチャー(インプラント体)が結合したことを確認後、上部構造(人工歯)を作成し・装着して治療完了です。
【1回法のメリット】
・手術の回数が1回のため、身体への負担を軽減できる。
・手術の回数が1回のため、治療期間が短く、通院回数も少ない。
【1回法のデメリット】
・骨量が足りない場合など、口腔内の状態によっては適用できないことがあります。
・アバットメントを露出した状態で顎骨との結合を待つため、術後の細菌感染リスクが高くなります。
インプラントの2回法について
2回法は顎骨にフィクスチャー(インプラント体)を埋入し、アバットメントを装着せずにフィクスチャー(インプラント体)を歯茎で覆った状態で縫合します。
その後、顎骨とフィクスチャー(インプラント体)が結合したことを確認後、もう一度歯茎を切開してアバットメントを装着し、上部構造(人工歯)を作成・装着して治療完了です。
【2回法のメリット】
・骨量が少ない場合や見た目が重要となる前歯のインプラントなど、様々な症例に適用できます。
・2回法は埋入後にフィクスチャー(インプラント体)を歯茎で覆った状態で結合・治癒期間を設けるため、術後の細菌感染リスクが軽減されます。
【2回法のデメリット】
・2回法は外科処置を2回行うため、患者さまの負担が大きくなります。
・外科処置後にはそれぞれ傷口の治癒期間が必要となるため、1回法に比べて治療期間が長くなり、来院回数も多くなります。
津田沼や奏の杜でインプラント治療をご希望の際は新津田沼クリニック奏の杜までお気軽にご相談ください。
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