よく噛んでいますか?
投稿日:2016年1月14日
カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ
こんにちは
歯科衛生士の林です
昨年、夏からこちらに勤務させて頂くことになりました
オバチャンですが頑張ります!!
ところで、皆さんよく噛んでいますか?
歯科では
咀嚼(そしゃく)と難しい漢字で表します
「咀嚼」とは、口に運ばれてきた食べ物を歯で細かく噛み砕くこと
食事の時に噛む回数を咀嚼回数といいます
現代ではだいたい600回ほ
ど
食事時間は約10分程度
戦前では咀嚼回数約1400回、
食事時間は20分程度。
鎌倉時代で2600回、
食事時間は約30分。
弥生時代はビックリすることに
咀嚼回数は約4000回弱
食事時間は約1時間
噛む回数もさる事ながら、現代の食事時間の短さに驚きを隠せません
これは、食事の欧米化やファストフード、スナック菓子など、軟らかく素早く食べられる物が好まれる傾向が、このような結果を生み出しています
回数が減り、刺激が与えられず顎がきちんと発達しない事で、歯列にも影響を与えます
たくさん咀嚼する事で、唾液が多く出ます
唾液中に含まれる成分の中には、消化酵素、抗菌、殺菌作用。骨や歯の発達を促進する咀嚼回数が減ることで様々な問題が起きます。
骨や歯の発達を促進するホルモンや、唾液中のPHを中性に保つ役割。歯の再石灰化を促してくれたりと、唾液にはたくさんの働きがあります。これらがお口の中を清潔に保ち、歯周病や虫歯を予防してくれます。しっかりと咀嚼することがお口の中、全身の健康に繋がります
では、どうすることがいいのでしょうか?
意識してよく噛んで食べる、「一口30回」を目安に。
歯ごたえのある食材を取り入れる。
調理はゴロゴロと大きく、少し歯ごたえが残るくらいに。
一口の量を少な目に。
急がずゆっくりと食事をする
一口ごとにお箸をおく。
このようにいつもの食事を少し変えてみるだけで、咀嚼回数を増やすことができます。時間のゆっくり取れる夕飯からまず試してみてはいかがでしょうか?
ご自分が一口ごとに何回噛んでいるかカウントしてみませんか?
ちなみにうちのわんこは
『カミカミ、ゴックン』です
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