AED講習
投稿日:2019年11月14日
カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ
こんにちは!助手の崎山です。
今回はこの前院内研修で受けたAED(自動体外式除細動器)について
お話しようと思います。
最近では街中や公共の施設、駅やデパートでもAEDを見かける機会が
増えたように思います。
しかし、どういう時に使用するのか、誰が使えるのかなど
いざとなったらわからない事ばかりです。
きっと気が動転して何もできずにいるのだろうと想像していました。
AED自体の使い方については以前説明を受けていましたが、
実際使えるかと言われると疑問です。
なので今回の講習は楽しみでした。
まずはAEDについて少しお話したいと思います。
AEDとは心臓が急に動かなくなった心停止状態の心臓に対して
電気ショックを行い正常な心臓のリズムに戻すための医療機器です。
そして心停止の最も一般的な原因である
・心室細動
・心室頻拍
の際に使用されます。
心筋の不規則な震えである心室細動と心室頻拍がおこると
心臓から全身に血液を送ることができなくなり
回復しなければ死に至るそうです。
全身に血液が送られない時間が長いほど
死に至るケースや後遺症のリスクが高くなるそうです。
したがって心停止がわかったらすぐに心肺蘇生とAEDで電気ショックを
行うことが望ましいそうです。
そして救急車を呼んでから現場に到着するまでの時間は約8.6分
(総務省消防庁 統計資料H28年版より)
AEDを行うまでの時間が1分経過するごとに
生存率は約7%~10%低下するそうです。
心臓から血液が送られなくなると3~4分以上で脳の回復が困難になるそうです。
かなり一刻を争う事態だということがわかりますね。
とにかく救急車が来るまでの間に対応し、正常な心臓のリズムを取り戻せるかに
かかってきます。
そして一般の人もAEDを使うことができるようになりました。
それでは実際に急病人がいたと想定して実践です。
①まずは倒れている方の周りの安全確認をする
②肩をたたいて意識の確認をする
③119番とAEDを持ってくる
④呼吸の確認
胸部の動きをみて呼吸を確認(10秒以内)
確認できないときは胸骨圧迫を開始
⑤胸が5センチ沈む程度の強さで1分間に100~120回のテンポで押す
30回の胸骨圧迫のあと蘇生バッグで2回の人工呼吸(蘇生バッグがなければやらない)
AEDが届くまで繰り返し
⑥AEDが届いたらフタをあけてオペレーターの指示の通り
パッドを右肩と左脇に貼ります。電気ショックが必要かどうかを判断してくれます。
必要であれば周りの人に離れてもらい、電気ショック
⑦回復しなければまた胸骨圧迫と人工呼吸、またAEDの指示がでるまで
続けます。
あとは救急車が到着するまで繰り返し行います。
その間周りの人はよく観察していただいて回復したかをみてもらいたいです。
実際に体験してみた感想としては
胸骨圧迫がかなりハードでした。
1セットずつ代わってくれる人がいたらベストですね。
自分の手は痛くなるし、体重をかけないと5センチも沈まないし途中息も切れてきます。
今回はマネキンのモデルだったのでやりやすかったのだろうと思いますが、
実際はろっ骨があるのでもっと大変だろうと思います。
そして胸骨圧迫をしていると必死すぎて少しの変化も感じとれないと思いました。
また、人工呼吸も蘇生バッグのマスクを空気が漏れないように手でうまく押さえないと
せっかく酸素を送っている意味がないと教えてもらいました。
コツがいりましたし、手の小さい人よりかは大きい人の方が向いている気がします。
ですので誰が何を担当するのかなど、うまく連携をとらないと
いけないのだなと感じました。
今回は新津田沼歯科クリニック奏の杜の社員全員が実践できたので
とても有意義な時間でした。
この講習を引き受けてくださった株式会社セキムラ様
ありがとうございました。
また定期的にやりたいです(^_-)-☆
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