妊娠中に歯周病になりやすくなる原因とは?

投稿日:2023年8月4日

カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ

妊娠中に歯周病になりやすくなる原因について

津田沼駅南口すぐの歯医者「新津田沼歯科クリニック奏の杜」の歯科衛生士です。

歯周病は細菌の感染によって発症する炎症性の歯科疾患です。症状が進行すると、炎症が拡がって歯茎や歯槽骨などの歯周組織を破壊し、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。

また歯周病はお口だけの問題だけでなく、様々な病気とも深い関係があります。特に女性については妊娠することによって歯周病になりやすくなり、さらに歯周病によって早産や低体重出産のリスクが高まるため、注意が必要です。

妊娠中に歯周病になりやすくなる原因

今回のブログでは、なぜ女性は妊娠すると歯周病リスクが高くなるのかについてお話したいと思います。妊娠中に歯周病になりやすくなる主な原因については下記のようなことが挙げられます。

①ホルモンバランスが変化する

妊娠すると、ホルモンバランスが変化します。ホルモンバランスの変化によって女性ホルモンの分泌量が増加すると、歯周病菌の繁殖を活発にする「エストロゲン」や炎症物質である「プロスタグランジン」も増加するため、歯周病リスクが高くなってしまいます。

②つわりで口腔ケアがきちんとできなくなる

妊娠でつわりがひどくなると、飲食物や歯磨き粉の香りで吐き気を催すことがあります。また、歯ブラシをお口に入れるだけでオエッとなってしまうこともあるため、口腔ケアがきちんとできなくなります。結果、口腔内が不衛生になり、歯周病リスクを高めてしまいます。

③唾液の減少・性状の変化

妊娠すると唾液の分泌量が減少したり、粘度が高くなります。唾液の分泌量の減少や性状の変化により唾液の自浄作用や殺菌効果が低下するため、汚れの蓄積、細菌の繁殖によって歯周病になりやすい口腔内環境になってしまいます。

④免疫力が低下する

妊娠中は免疫力が低下するため、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病やその他の感染症リスクも高くなってしまいます。

⑤食生活が変化する

妊娠中はつわりなどの影響によって、思うように食事ができなくなります。また、一度に十分な食事ができないため、食事そのものの回数や間食が増えるなど、食生活が変化します。食事の回数が増えると、それだけ汚れが蓄積しやすくなるため、口腔内が不衛生になり、歯周病や虫歯などのリスクを高めてしまいます。

上記のように妊娠中は様々な理由によって歯周病になりやすくなります。ご自身のお口の健康はもちろん、早産や低体重出産を防止するためにも、自宅での口腔ケアをはじめ、歯科検診やクリーニングを定期的に受け、口腔内環境を良い状態で保ちましょう。

クリーニング・定期健診ページ>>

歯周病ページ>>

習志野市奏の杜で妊婦の方の口腔ケア・歯周病治療なら新津田沼歯科クリニック奏の杜へお気軽にご相談ください。