歯周病を進行・悪化させる原因とは?
投稿日:2023年8月16日
カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ
歯周病を進行・悪化させる原因について
津田沼駅南口すぐの歯医者「新津田沼歯科クリニック奏の杜」の歯科衛生士です。
歯周病は成人の約80%がかかっており、歯を失う1番の原因となっています。歯周病は自覚症状がほとんどなく進行するため、本人が気づかないうちに悪化することが特徴です。
今回のブログでは、歯周病を進行・悪化させる原因についてお話したいと思います。歯周病が進行・悪化する主な原因は下記と通りです。
歯垢(プラーク)・歯石の蓄積
歯垢(プラーク)とは細菌の塊です。歯石は歯磨きなどで取り除けなかった歯垢(プラーク)が唾液の再石灰化によって硬くなった状態です。日々の口腔ケアがきちんと行われていないと、歯垢や歯石が蓄積し、歯肉が炎症を起こすため、歯周病が少しずつ進行・悪化してしまいます。
歯周病菌の増殖
歯垢(プラーク)・歯石の蓄積によって歯肉の炎症が頻繁に起こると、歯と歯茎の隙間(歯周病ポケット)が少しずつ深くなります。歯周ポケットが深くなればなるほど、内部に酸素が届かなくなるため、歯周病菌などの細菌が増殖してさらに歯周病の症状が進行し、炎症や腫れが広範囲になっていきます。
歯並び・咬み合わせが悪い
歯並びが悪いと、歯が重なり合った部分などがきちんとブラッシングできなくなるため、汚れが蓄積して歯周病を進行しやすくなります。また、咬み合わせが悪く部分的に強い力がかかるような場合は、歯肉や歯槽骨に大きな負担がかかるため、歯周組織がダメージを受けて歯周病が悪化する可能性があります。
口呼吸
口で呼吸をしている方は口腔内が乾燥し、唾液の自浄作用や殺菌効果が低下するため、歯周病が悪化しやすくなります。
糖尿病などの疾患
糖尿病や高血圧などの疾患をはじめ、肥満やストレスなどは免疫を低下させるため、歯周病が進行しやすくなります。特に糖尿病の方は唾液の分泌量が低下したり、唾液中の糖分濃度が高くなるなどの理由から歯周病の進行が早くなる可能性が高くなります。
喫煙
タバコには有害な物質が多数含まれています。その中でもニコチンや一酸化炭素は血管を収縮させるため、歯肉へ十分な酸素が供給されなくなり、免疫力の低下によって歯周病が進行しやすくなります。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、通常の噛む力より強い負担が歯周組織にかかります。そのため、歯周組織がダメージを受け、歯周病の症状を悪化させてしまいます。
つめ物・かぶせ物の不適合
つめ物・かぶせ物が不適合(土台の歯と間に隙間などがある状態)の場合は、その部分に汚れが蓄積しやすくなります。その汚れによって細菌が繁殖してしまうため、歯周病が進行・悪化しやすくなります。
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