神経を取り除いた歯が痛みを感じる原因とは?

投稿日:2024年8月1日

カテゴリ:新津田沼歯科奏の杜ブログ

神経を取り除いた歯が痛みを感じる原因

津田沼駅南口すぐの歯医者「新津田沼歯科クリニック奏の杜」の歯科衛生士です。

虫歯が重症化した場合は歯の内部にある歯の神経を取り除く根管治療を行い、症状を改善します。根管治療で歯の神経を取り除いた歯は感覚がなくなるため、痛みなどを感じることがなくなります。

しかし、根管治療で歯の神経を取り除いたにも関わらず、治療後に痛みを感じる場合は何かしらの問題が生じている可能性が高いといえます。

今回のブログでは、根管治療で神経を取り除いた歯が痛みを感じる場合に考えられる原因についてお話ししたいと思います。

根管治療で神経を取り除いた歯が痛みを感じる原因

神経を取り除いた歯が痛くなる原因

歯槽骨炎

虫歯が重症化した場合は、歯槽骨(歯を支える骨)にまで細菌の感染が拡がることがあります。根管治療後に歯根周辺の細菌が残存している場合は、歯槽骨が炎症を起こすことによって痛みや違和感を感じる場合があります。根管内に感染物質や細菌が残存している場合は、もう一度根管治療が必要となりますが、歯槽骨の炎症だけの場合はお薬の服用によって改善できるケースもあります。

2次カリエス(虫歯の再発)

根管治療は虫歯菌に感染した神経や血管などの除去をはじめ、根管内の清掃や殺菌、密封など多くの工程が必要となるため、数回に分けて処置を行います。神経を取り除き痛みがなくなったからといって治療が完了しているわけではないため、途中で治療を中断してしまったり、感染物質が根管内に残っていたりした場合は、歯の内部で再び虫歯が発症し、歯根周辺の組織が炎症を起こすことによって痛みや違和感を感じるようになります。

周辺組織の神経の刺激

根管治療で神経などを除去した後は、細菌の繁殖スペースを残さないよう、根管内を充填します。その充填材が歯根先端部分から染み出し、周辺組織を圧迫することによって痛みを感じることがあります。また、稀なケースではありますが、充填材によって根管内の空気が押し出され、周辺組織の神経が刺激されることによって痛みを感じる場合もあります。

薬剤の漏れ

根管治療の際は、再発を防止するために消毒や殺菌用の薬剤を歯の内部へ詰めます。それらの薬剤が稀に歯根の先端部分から漏れることがあり、痛みを伴う場合があります。お薬が漏れ出したことで痛みを感じる場合は、歯科医院にて薬剤を洗い流してもらい、必要に応じて抗生物質や痛み止めのお薬を処方してもらいましょう。

噛み合わせが合っていない

根管治療を行う歯は虫歯が深部まで進行しているため、歯の切削範囲が大きくなります。そのため、治療後はかぶせ物を装着して歯の形態を整えます。その際、かぶせ物が高すぎた場合は咀嚼時に対向歯と強く接触するため、痛みを感じることがあります。痛みを感じる場合はかぶせ物を削って噛み合わせのバランスを調整することによって、痛みを改善します。

根管の未処置

治療する歯種や個人によって根管の数や形状は異なります。治療の際に見落とした根管があると、内部に神経が残っていたり、細菌がさらに繁殖したりするため、治療後に痛みを感じます。自然に症状が改善されることはないため、再び根管治療が必要となります。

上記のように根管治療で神経を取り除いた歯であっても、時が経過して痛みを感じる場合があります。痛みの原因によってはさらに痛みが強くなったり、お口全体に悪影響を及ぼすため、痛みや違和感を感じた場合はできるだけ早めに検査を受け、必要な処置を受けましょう。

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